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■■  「表現技法辞典」 ■■

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クラージュ(流し込み)
■水彩
■効果 ルイス作品は、穏やかで、夢想的な空間の広がりを感じさせる作品になっている。ポスト・ペインタリー・アブストラクションと呼ばれる。フランケンサーラの混ざる滲み効果。ルイスの混ざらない滲み効果。
■内容 画面を床に横たえ、キャンバスに薄く溶いたアクリル絵の具で、滲み効果使っていたが、キャンバス傾けることで、色面広げる作品制作(流し込み(クラージュ))する。ルイスは、画面の上を透明な絵の具が流れるような作品に発展させる。フランケンサーラは混ざる滲みの混色と重なりがあり、ルイスは混ざらない滲み(他の色を押しのけるように滲む))の作品。ルイスはアクリルでもテレピンで溶いて使うアクリルを使用しフランケンサーラは、水性アクリルを使っていた違いが出た。
■人物 ●ヘレン・フランケンサーラ●モーリス・ルイス●マーク・トビー 本003

クラージュ(流し込み)(ヘレン・フランケンサーラ)
■水彩 ■効果 フランケンサーラの混ざる滲み効果。
■内容 画面を床に横たえ、キャンバスに薄く溶いたアクリル絵の具で、滲み効果使っていたが、キャンバス傾けることで、色面広げる作品制作(流し込み(クラージュ))する。フランケンサーラは混ざる滲みの混色と重なりがある。水性アクリルを使っていた。
■人物 ●ヘレン・フランケンサーラ 本003

クラージュ(流し込み)(マーク・トビー)
■水彩
■効果 計算され行われている流し込みと余白の関係がある。
■内容 トビーは、ポロックより一世代上。30年代より東洋美術の影響を受け、オールオーバーな画面の絵画を生んだ。効果を予想したうえで、色や線が重なる表現。
■人物 ●マーク・トビー 本003

クラージュ(流し込み)(モーリス・ルイス)
■水彩
■効果 ルイス作品は、穏やかで、夢想的な空間の広がりを感じさせる作品になっている。ポスト・ペインタリー・アブストラクションと呼ばれる。
■内容 画面を床に横たえ、キャンバスに薄く溶いたアクリル絵の具で、滲み効果使っていたが、キャンバス傾けることで、色面広げる作品制作(流し込み(クラージュ))する。ルイスは、画面の上を透明な絵の具が流れるような作品に発展させる。混ざらない滲み(他の色を押しのけるように滲む))の作品。ルイスはアクリルでもテレピンで溶いて使うアクリルを使用した。
■人物 ●モーリス・ルイス 本003

暗色グレーズ(明色上に暗色グレーズ)
■油彩
■効果 下層に色と陰影をつける。明色を落ち着かせる。下層のマチエル(筆のタッチやテクスチャー)が浮き上がってくる。
■内容 透明色で明るい下地にグレーズする。布や空筆で、絵の具をふき取り色濃度を調整する。下層のタッチやテクスチャーを目立たせたくない場合は不透明色や白を混ぜたパステル調色のグレーズを行う。
■人物 本006

グラデーション
■油彩
■効果 空間に動きを与え、空間の移行を表現することが出来る。デザイン性高く、動性を生む。
■内容 色彩の規則的な変化、ぼかしをグラデーションという。他分野で用いられ、歌舞伎の化粧法のぼかし、着物の染めのうんげん彩色というぼかしなどがある。規則的諧調の色の帯は、空間に動きを与え、空間の移行を表現することが出来る。
■人物 本005

グラデーション(Gradation(英))
■効果
■内容 諧調とぼかしと訳す。調子の段階をつくること。明色から暗色へ、澄色から濁色へなど少しづつ変化していく段階全てに用いる。異なる有彩色間のぼかしの意味にも使用する。より一般的には、単色画で明色から暗色への段階変化に対して使用される。白から黒の場合には一番よく使う。絵画やデザインの勉強は、通常、立体的形態を白から黒への諧調を用いて表現することから始まるが、この場合の基本として、視覚的に調子が等間隔で変化する中間段階をつくれることは重要。
■人物 本002

グラデーション(描き方)
■油彩
■効果 タッチのないグラデーション
■内容 画面は均一な塗り方で、筆のタッチを残さない。ペトロールで、絵の具をよく練り混ぜる。仕上げは幅広の柔らかい刷毛を一方向に使ってタッチを消していく。グラデ用の刷毛は、絵の具を少な目につけ刷毛を立ててたたくようにして塗るのがコツ。仕上げで刷毛目の方向を一定にするときれいになる。下地は滑らかな下塗りが適し、凹凸あると塗りムラできやすい。
■人物 本008

グラデーション(クレメンテ)
■水彩
■効果 視覚的で幻想的な映像を創り出す。形にめりはりが出る。
■内容 片ぼかしの輪郭処理(グラデーション)。グラデーションされた輪郭処理が様々な方向性持って多様される。片側グラデーションとハードエッジと塗り残しの3要素で空間づくりをする。
■人物 ●クレメンテ 本007

グラデーション(スーラ)
■油彩
■効果
■内容 「サーカス」人物の輪郭線や、ものとものの境界線に、点描によるグラデーションが用いられている。
■人物 ●スーラ 本008

グラデーション(レジェ)
■油彩
■効果 無彩色のグラデーションが強いフォルムと独特な構図を柔らかく包んでいる。
■内容 「鍵のあるモナリザ」レジェは黒からグレーへの無彩色のグラデーションが強いフォルムと独特な構図を柔らかく包んでいる。
■人物 ●レジェ 本008

グリザイユ(Grisaille(仏))
■油彩
■効果
■内容
■無彩色のモノクロームで描いた絵の総称。油絵以外に、水彩、テンペラ、ステンドグラスなど広く絵画・工芸で使用される言葉であるが、鉛筆や木炭のデッサンみは適応されない。■祭壇画の扉部分の表側に描いた無彩色のモノクローム絵画。あたかも大理石の彫刻が並んでいるような雰囲気をつくる。■油絵の彩色の第一段階として行われるモノクロームの大まかな描写。この下描きを生かしつつ、各部が完成される。
■人物 本002

グリザイユ(単色画)ルネッサンス
■油彩
■効果 色彩をモノトーンで描画することで、明暗バランスで画面構成確認出来る。グレージングの固有色彩色(透明色)で、明暗バランス崩さず彩色出来る。モノトーン上の彩色のため、有彩色が浮きにくい。落ち着いた画面になる。
■内容 グリザイユは、主に灰色系の絵の具で描かれた単色画。ルネサンスの画家達はこの技法で彫刻を模倣することも多かった。ファン・エイク兄弟「ゲントの祭壇画」のヨハネ像は石像のような効果出すためグリザイユで描かれている。アレーナ礼拝堂のジョット作「美徳と悪徳」の連作もグリザイユの名作。シルバーホワイト+ピーチブラックやアイボリーブラックで描画。半年から1年乾燥させ、透明色で固有色をグレージングし彩色。部分的に不透明色で描きおこす。
■人物 ●ファン・エイク兄弟●ジョット 本006

グレーズ グラシ(おつゆがけ)(Glacis(仏)・Glaze Glazing(英)
■油彩
■効果 重ねる回数により明度が下がるが彩度は高まる。
■内容 グレーズ、またはグレージングともいい、油絵の具を透明な薄い層で塗り重ねる技法。15世紀前半の初期フランドル派の画家たちが手法を確立した。下塗りの絵の具が生乾きになるのを待って、薄く透明色を重ねる。重ねる回数により明度が下がるが彩度は高まる。17世紀頃までには、彩色手法の中でもっとも熟練を要し、画家の力量が露わになるとして重点的に教育されたが、現地写生を主調した自然主義や印象派の時代から衰退した。20世紀に入り、おつゆ描きと呼ばれる透明技法も意味する。
■人物 ●初期フランドル派 本002

グレーズ(おつゆがけ)
■油彩
■効果 グレーズの厚さでも見え方が変わる。下地の明度の違いによっても色の見え方が変化する。モノトーン上のグレーズは色を落ち着かせ空間を感じさせる色になりやすい。不透明色でも薄めることで透明色に近い効果が出せる。混色より彩度が落ちない使い方が出来る。
■内容 部分によって薄くしたり、たっぷりとグレーズすることで同じグレーズの色でも変化が付けられる。テレピンで薄め、筆致残したグレーズや、筆致残らない油で滑らかなグレーズ。画面にグレーズがたまるようにして色ムラをつけるグレーズなどがある。一般的に絵の具を油で薄め、透明色にして行う。
■人物 本006

グレーズ(グラシ)
■油彩
■効果 下の色との重なりで色調をつくる。インパストや凹凸が激しい面にグラシすると、凹部に絵の具たまり、塗り方の変化が強調される。
■内容 透明度の高い薄く溶いた絵の具をかけて、下の色との重なりで色調をつくることをグラシという。グラシする面が滑らかであると透明感が出る。
■人物 本005

グレーズ(ターナー)
■油彩
■効果 色の深みだし、空間の広がり表現する。
■内容 「雨、蒸気、速力」ターナーは、明るい下地に褐色でおつゆ描きの下絵を描き、主張したいところを厚塗りして盛り上げる。その後グレーズを重ね色の深みだし、空間の広がり表現する。
■人物 ●ターナー 本005

グレーズ(不透明の上に透明グラシ)
■油彩
■効果 透明感の強い鮮度の高い色になる。同系色では、色に深みを与える。
■内容 不透明の上に透明グラシは、混色した色と違い、透明感の強い鮮度の高い色になる。黄色の上に透明青で透明緑。朱赤の上にマダーレーキで深紅色など。
■人物 本005

グレーズ(ルドン)
■油彩
■効果 パステルのマットな色調とグレーズの光沢ある色調が神秘的空間と幻想的なイメージをつくる。
■内容 ルドン(1840-4916)は幻想性の高い作品多い。油絵の具とパステルの併用みられる。中心やテーマ部分をパステルで強調し背景や細部を油絵の具の薄塗りやグレーズで描いている。
■人物 ●ルドン 本005

グレーズ(レンブラント)
■油彩
■効果 グレーズ+ふき取りの効果で、立体的効果を強調する。明るい色や彩度の高い色がうくのをグレーズで抑える。
■内容 17世紀オランダで活躍したレンブラント(1606-69)は、独特な光と陰の描写で、写実を行った。レンブラントは常に厚い不透明な明部と透明な薄塗りの暗部を、暖色と寒色を対照させ描いている。完成近い絵を充分乾かし、ごく薄い黒か褐色を、画面全体にグレーズして色を抑える。明るい部分や顔などのグレーズを布で拭き取り、細部の描き込み行う。グレーズはインパストのくぼみやタッチの隙間に残り、立体的な効果出す。
■人物 ●レンブラント 本005

グレーズ+ふき取り
■油彩
■効果 グレーズ絵の具が凹部分に残り、凹凸を強調する効果ができる。
■内容 下地が凹凸のあるマチエルである場合、グレーズ後に布で拭き取ると、凹凸を浮き上がるように強調することが出来る。
■人物 本005

グレーズのための下描き(コントラスト強)
■油彩
■効果 グレーズ仕上げで適度なコントラストになる。下描きの弱い明度ムラが目立たなくなる。色全体が柔らかくなってみえる。
■内容 グリザイユで描き、グレージングして仕上げる事を想定した描画の場合、コントラストを実際より強くして描く必要がある。グレーズ時、下描きの明度差が狭くなるため。
■人物 本006

クロワゾニズム
■油彩
■効果 対象の形を縁取るとイメージを平面化し、静的なイメージが強まる。、現実再現でなく、記号、図像の印象が強くなる。
■内容 対象の形を線で縁取る。色面が輪郭線で囲まれる。クロワゾニズムの線は、両サイドから色面で塗り起こし、輪郭線をシャープな線にしていく。ゴーギャンが様式化したクロワゾニズムは、ステンドグラスや七宝の仕切り(クロワゾネ)からきている。
■人物 ●ゴーギャン●ユトリロ●ルオー 本006

クロワゾニスム(色面囲む線)
■油彩
■効果 輪郭線で囲まれた形が強調される。
■内容 伝統画法では、ダビンチの言葉「物には輪郭線はない」で代表されるようにはっきりした輪郭線でモチーフを縁取る描き方はタブーだった。19世紀後半に、平塗りされた色面を輪郭線で取り囲む技法が登場する。1880年代、フランスブルターニュ地方ポン・タヴァンに印象派、新印象派の分析的手法に反発する画家が集まり輪郭縁取りの描法を生む。ステンドグラスの技法からとって、クロワゾニズムと呼ばれた。
■人物 ●ゴーギャン●エミール・ベルナール 本006


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