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財団法人平野政吉美術館は平成20年7月29日、秋田県教育委員会と共催で、小・中学生対象の美術館教室「壁画《秋田の行事》をめぐる」を開催しました。
1937年(昭和12)に藤田嗣治によって描かれた《秋田の行事》は、平野政吉が建設構想を打ち出した美術館の壁を飾るために描かれた絵画です。藤田嗣治は秋田をテーマにした壁画の制作にあたり、そのモティーフを時間をかけて取捨選択しました。そうして選んだモティーフによって、秋田という場所を表現したのです。
画面には、まつりと年中行事そして冬の日常風景が描かれています。描かれた民俗や歴史は重なり、時空は交差し、藤田嗣治のまなざしに捉えられた「秋田」が立ち現れてきます。
このたびの美術館教室は、壁画に描かれたところを訪ね、当時の民具にふれ、藤田嗣治を惹きつけた秋田の魅力について考えてみようというものでした。描かれたまつりにはどんな祈りや願いが込められ、どのように続いてきたのでしょう。当時の暮らしはどのようなものだったのでしょう。子どもたちは土地の気配や家屋の記憶にも囲まれて、民俗を描くことの意味について、微かであっても確かに感じることができた1日でした。
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